その夜、ミキは再びあのSMクラブを訪れた。前回、体操服と縄で縛られるという屈辱的な体験は、ミキの心の奥底に眠っていた何かをこじ開けた。それは、決して表に出すことのなかった、服従と屈辱の快楽。一度味わえば忘れられない、禁断の蜜の味だった。
女王様は、ミキの顔を見るなり、すべてを見透かしたように薄く嘲笑った。その視線は、ミキの体操服への執着、そしてその奥に潜む欲望の深さを量っているかのようだった。
「こんばんわ、またおいでになると思っていたわ。その震える瞳は、もっとひどい辱めを求めていると、そう訴えかけているわ」
ミキは、羞恥を押し殺し、前回と同じように体操服とブルマーを持参していた。しかし、今回は迷いがなかった。心は、理性を剥ぎ取られた獣のように、解放という名の快楽を求めていた。
「もう一度、あの感覚を…今度はもっと深く、私を支配してください」
ミキの言葉に、女王様は満足そうに頷いた。
「いいわ。その哀れな願い、叶えてあげる。でも、ただではつまらない。今回は、あなたの『始まりの場所』で、全ての屈辱と調教が始まった場所で、あなたの全てを壊して差し上げましょう」
女王様は、ある廃校でのプレイを提案した。その言葉を聞いた瞬間、ミキの全身に電流が走った。懐かしい記憶が、官能的な興奮となって体中を駆け巡る。それは、自分の過去の全てが、この夜の快楽のためにあったのだと、そう告げられているようだった。
「…お願いします。私の全てを、女王様に差し上げます」
ミキは、震える声で答えた。
廃校の体育館は、月明かりに照らされ、静まり返っていた。埃っぽい空気と、微かに残る汗の匂いが、ミキの鼻腔をくすぐる。壁に貼られた色褪せた「校訓」のポスターが、かつての服従の日々を雄弁に物語っていた。
「さっさと脱ぎなさい。その醜い私服を」
女王様は、冷たい声でミキに命じた。

ミキは震える手で服を脱ぎ捨て、体操服に身を包んだ。今回は下着もつけなかった。洗いざらしの綿生地が素肌に直接触れる。ざらりとした感触と、わずかに残る洗剤の匂いが、ミキの心をかき乱す。丸首の紺色の縁取りが、再び首を締めつける。それは、鎖に繋がれる前の首輪のようだ。そして、ブルマー。今では見かけない紺色の生地に、ミキは素足を通した。股上が深く、腰のゴムがぎゅっと締めつける。布一枚隔てただけの無防備な体が、ゾクゾクと粟立つ。それは、かつて感じたことのない背徳的な快感だった。
女王様は、前回よりも細くしなやかな麻縄を用意していた。その縄を手に、女王様はミキの前に立った。
「まずは、あなたの始まりの場所から。その首輪に、鎖を繋いで差し上げるわ。あなたの哀れな過去と、今を繋ぐ鎖を」
縄の先端が、ミキの首筋を優しく撫でる。麻の繊維のざらつきが、肌に微かな刺激を与える。女王様の手によって、縄は体操服の丸首に沿って二重、三重と巻かれていく。ミキの首が、ぎゅっと締めつけられる。苦痛ではない。それは、自分の全てを女王に委ねるという合図。
「ああ…っ」
ミキは、声にならない喘ぎを漏らした。
「いい声ね。もっと聞かせて」
女王様の言葉に、ミキはさらに声を上げた。続いて、女王様はミキの腕に縄を巻き始めた。体操服の袖を通した腕に、麻縄が締めつけられていく。腕の筋肉が、縄によって浮き彫りにされる。縄の太さと体操服の柔らかい生地の感触が、ミキの意識を研ぎ澄ませていく。そして、両腕を背中に回され、縄でまとめられた。まるで、羽を捥がれた鳥のように、ミキは身動きがとれなくなった。
「抵抗することを許しません。あなたは、今、私の飼い犬なのよ」
女王様の冷たい声が、ミキの鼓膜を震わせる。
最後に、女王様はミキの足に縄を巻いていった。ブルマーの裾から伸びる太ももに、麻縄が食い込む。ミキは、足の間に縄を挟まれ、太ももを縛り上げられた。ブルマーの柔らかい生地と、その上から締めつけられる麻縄の硬い感触。それは、まるで過去の屈辱と現在の快楽が交錯する場所だった。
「ああ…っ、ああ…」
ミキは、官能的な喘ぎを漏らした。
体操服が身体に密着し、縄がその上から締め付ける。その二重の拘束が、ミキの心を開放していく。それは、まるで自分が「体操服で縛られるだけの存在」になったかのような、抗うことのできない悦びだった。
女王様は、ミキを立ち上がらせ、体育館の真ん中へと促した。

「さあ、鏡を見てごらんなさい。その醜い姿を」
女王様の言葉に従い、ミキは体育館の壁に立てかけられた大きな鏡へと目を向けた。
そこに映っていたのは、体操服とブルマー姿で縄に縛られたミキ自身だった。その姿は、かつて体操服で汗を流していた中学時代のミキと、そして今のミキが重なり合った、官能的な偶像だった。
「…懐かしい…でも、違う…」
ミキの脳裏に、あの夏の記憶が鮮明に蘇る。真夏の体育館で、体操服姿でバレーボールの練習をしていた自分。その光景と、目の前の現実が混じり合う。あの頃は、体操服は単なる制服だった。しかし、今は違う。この体操服と縄は、ミキの最も深い欲望を解き放つための、道具なのだ。
「あの頃、体操服は私を管理するものだった。でも、今は…私自身を解放するものだ…!」
ミキは、その瞬間に確信した。それは、まるで呪いから解き放たれるような、陶酔的な感覚だった。
女王様は、冷徹な視線でミキを見つめ、静かに縄を解いていった。縄が一本、また一本と解放されるたびに、ミキの心は快感で満たされていく。身体が拘束から解放された時、ミキの心にも解放が訪れていた。全てを相手に委ね、屈辱を味わった先にある、至高の自由。
「…ありがとうございます…女王様…」
ミキは、心からの感謝を込めて女王様に頭を下げた。
女王様は、妖しい微笑みを浮かべていた。
「いい子ね。あなたは、私に隷属することで、本当の自分を見つけたのよ」
ミキは、体操服への特別な想いを持ち続けながらも、その想いを官能的な快楽へと昇華させた。それ以来、彼女の人生は、以前よりも穏やかで、そして自由になった。あの頃の体操服に、屈辱と感謝、そして官能的な記憶を抱きながら、ミキは静かに微笑んだ。
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